リフレイン〜3rd Season〜
本当に大切なこと
ちょっと、言い過ぎたかな……。
朱里と別れた帰り道、あたしはぼんやりとそんなことを考えていた。
“子育てに没頭する自分が想像できない”
そう言った朱里。
あたしはその言葉に対して、妙に腹が立った。
だって……あれだけ健太に愛されて、将来もしっかりしてるハズなのに。
朱里はまだ不安なんだ。
「……分かんないや…」
あたしはポツリと呟いた。
しばらく歩いて、自宅に着く。
あたしはゆっくりと深呼吸し、家の鍵を開け、中に入った。
「ただいまーっ!」
「お帰り、水樹。」
中に入ると、すぐに潤が迎えてくれた。
「ママー!おかえりーっ!」
「「ママー!」」
雅樹が真っ先に走ってきて、佐希や茉希もハイハイでこっちに来る。