リフレイン〜3rd Season〜
水樹って…なんか時々、すっごく男前でドキドキしちゃうわ。
「ん?どーしたの、朱里」
「いえ……ちょっと、健太を呼んでくるわ。男手があった方がいいから」
あたしは給湯室を出て、オフィスに戻った。
「健太、ちょっといいかしら」
「ん、どーした?」
健太はパソコンを打っていた手を止め、あたしを見上げた。
「ちょっとマグカップ割っちゃって……水樹にも片付け手伝ってもらってるんだけど、男手があった方がいいかと思って……」
「あぁ、そういうことね。つか大丈夫?手とか切ってない?」
健太は心配そうな顔をして、あたしの手首を掴み、じっとそこを見つめた。
掴まれた手が熱い……。
「だ、大丈夫よ。ほら、早く給湯室に行きましょ」
あたしは彼の背中を押し、給湯室に向かわせた。