リフレイン〜3rd Season〜
「今さ……“あたし年上なのに、年下の男なんかにすがってカッコ悪い”とか思ってただろ?」
「えっ!?」
あたしは図星を突かれて、ビクッとなる。
「酷いなぁ、朱里」
「そ、そんな風に思ってないわ!ただ…」
「ただ?」
健太はあたしの背に合わせるように、腰を屈める。
「不安だったの。これからのこと……」
「これからのことって……結婚とか、子供とか?」
あたしは彼のスーツの裾を握り、ゆっくりと頷いた。
「あたしも、これからずっと健太と一緒にいたい。結婚するのも、子供を産むのも…健太とじゃなきゃダメだもの……」
「じゃあちゃんと俺にそう言えよ。俺は朱里のこと、誰よりも知ってるつもりだよ?」
「健太……」
あたしは彼の言葉に胸が熱くなった。
「前にも言ったじゃん。俺達、恋人だろ?」
「う、ん…」
「朱里のことなら何でも受け止めてやるよ。愛してるから」
健太はそう言って、あたしの額にそっとキスをした。