リフレイン〜3rd Season〜
「ん……す…け…」
「美羽?」
寝言か?
俺はぐっすり寝ている彼女を見た。
「ゆう、すけ……ゆう…」
「………」
裕介、か…。
美羽のヤツ、口ではあんなこと言っておいて…頭ん中では裕介のことでいっぱいじゃんか。
「本当は好きで仕方ないくせに、無理しやがって」
俺は溜め息を吐くと、寝室を出て、朱里が待つリビングへと向かった。
「健太……」
「ごめん、美羽がうなされててさ」
俺はソファに歩み寄り、彼女の隣に座る。
「ねぇ、健太。美羽ちゃんの彼氏って……」
「裕介くんのことか?」
俺の言葉に朱里はコクリと頷く。
「美羽より一つ年上なんだ。営業やってるらしいんだけど」
「営業…。年上なのね」
朱里は静かにそう呟いた。