リフレイン〜3rd Season〜
「水樹、雅樹くん達とか大丈夫なの?」
朱里が心配そうに問い掛けてきた。
「大丈夫!ちゃんと潤が見ててくれると思うから」
ま、常日頃お互いに忙しいから助け合ってたし……大丈夫だよね。
「そう、なら良かったわ」
朱里ってホント優しいよね。
健太にはもったいないくらい!
「モナコかぁ~♪俺、初めてなんだよな!」
健太は嬉しそうに椅子をくるくると回転させる。
「健太…遊びに行くんじゃないのよ?」
「わーってるって!とか言って、朱里だって観光したいなーとか思ってんだろー?」
すると朱里はポカッ!と健太の頭を叩いた。
「いってー!何すんだよ、朱里」
「うるさい。このバカ男!」
ふふ、やっぱり仲良いなぁ…二人とも。
「では、俺はお先に失礼しますね」
「おー、ヒロ!気を付けてな!」
コートを羽織り、ヒロはオフィスを出ていった。