リフレイン〜3rd Season〜
あたしはその日も何事もなく仕事を終え、家に帰った。
車を走らせ、一軒家の我が家に着く。
あたしは車にロックを掛けると鍵を開けて家に入る。
「おかえり、水樹。お疲れさん」
中に入ると、潤が出迎えてくれた。
あたしはなんだか潤の顔が見れなくて、俯いてしまう。
「う、うん!ただいまっ!」
あたしはサッと潤の横をすり抜けると、リビングに向かった。
「あっ!ママ〜おかえりぃ〜♪♪」
雅樹がパタパタと走ってきた。
佐希達は寝てるみたい。
あたしは雅樹を優しく抱き止め、抱っこする。
「ただいま、雅樹♪」
我が子ってホント可愛いな…。
あたしがお腹を痛めて産んだ子だもん。
可愛くて当たり前だよね。
「水樹、着替えシャワー浴びてこいよ。俺が夕飯の支度するからさ」
潤はあたしの肩を優しく抱いた。
「あ、うん。あり…がと……」
あたしは雅樹を降ろすと、髪を耳に掛けながらその場を去った。
どうしよう…。
変に意識しちゃうよ…。
あたし、潤と普通に出来てない…。
これじゃあ宮下に取られちゃうよ…。
あたしは急いで寝室に入り、震える自分の体を両手で抱き締めた。