リフレイン〜3rd Season〜
あたしVSアイツ
『水樹、今日ちょっと遅くなるから先に寝ててくれるか?』
「うん、分かった。気を付けてね」
お昼休みに掛かってきた潤からの電話。
確か三係は今日総理大臣の応援警護に付くって言ってたっけ。
なら遅くなっても仕方ないね。
あたしはケータイを閉じると、デスクの椅子にもたれた。
「みず!昨日の報告書、名前が抜けてたから再提出だってさ!」
健太が一枚の紙をヒラヒラさせてきた。
「え、マジ?ありがと」
あたしは健太から紙を受け取った。
見てみると確かに自分の名前を書く欄が抜けていた。
「珍しいじゃん、みずがミスるなんてさ」
健太はケラケラと笑いながら言った。
「うっさいなぁ〜!あたしだってミスるよ!」
正直、昨日の警護は宮下絡みであんまり集中できなかった。
SPとしては最悪だよね…。
任務に集中できないなんて。