リフレイン〜3rd Season〜
「潤……?」
「ホントに申し訳なかった…水樹を巻き込んだりして」
潤はあたしを抱き締める力を強めた。
「ううん…!大丈夫だよ!包丁なんて銃に比べればチョロいよ!警察やってて良かったよ〜あたし♪」
あたしは潤の胸に顔を埋めた。
「ホントごめん…」
潤はあたしの頭を優しく撫でる。
「ん……」
あたしは静かにそう言うと、潤に体を預けた。
そのまま、しばらく抱き合っていた。
「……よしっ!帰ろう!雅樹達が待ってる」
「あぁ、そうだな」
あたしは潤から離れると、顔を上げた。
「水樹、これからは俺がお前を守るから」
潤はあたしの唇にキスをした。
その台詞にドキンと心臓が鳴る。
「うん…ありがと」
あたしはニコッと笑った。
でもこの時あたしは
まだこれから起こる試練に気付かずにいた――…