リフレイン〜3rd Season〜
「無理に笑えとは言わねぇよ。ただそんなふうに、縁起悪いこと言うなよってことだ」
桐島ちゃんはあたしの肩をポン、と叩くと隣に座ってきた。
「水樹、取りあえず雅樹くん達をお母さん達に見ててもらいましょ?もうすぐ幼稚園終わりでしょ?」
あ、そうだった。
雅樹達は幼稚園にいるんだった…。
「うん。連絡してみるね」
あたしはケータイのフォルダからお母さんの番号を開き、掛ける。
そしてあたしはお母さんに事情を説明すると、お母さんはすぐに承諾してくれた。
ごめんね、お母さん…。
雅樹達のこと…頼んだね。
「美姫、美優ちゃんは?大丈夫なの?」
そうだよ…
美姫と桐島ちゃんにも美優ちゃんていう可愛い我が子がいるんだ。
「美優のことなら大丈夫よ。優輝のお母様が見てて下さってるわ」
「あぁ。だから気にすんな」
美姫と桐島ちゃんは優しく笑った。
「ありがと…2人とも……」
もうホント優しすぎるよ。
「今の水樹を1人にはしておけないわ。あ、戸田さんのご両親は?いらっしゃるの?」
美姫はあたしの隣に座りながら言った。
「三係の係長が連絡したみたい。たぶんそろそろ来ると思うよ」