リフレイン〜3rd Season〜
「……っ…」
涙が込み上げてきて、あたしは急いで女子トイレに駆け込んだ。
潤が心配で心配で…どうしようもない。
もしこのまま潤が目を覚まさなかったら…
桐島ちゃんにあれだけこういう考え方やめろって言われたのに…
こりないな、あたし。
あたしはトイレの個室で声を潜めて泣いた。
「……はぁ…ダメだな、あたし」
自分では十分に精神的にも、体力的にも強いって思ってたんだけどな…。
やっぱり大事な人のことになると弱くなる。
普段はSPで、どんなに強くても。
あたしって思ったより忍耐力ないのかなぁ…。
――ヴヴヴ…
スーツのポケットに入っているケータイが鳴り出した。
あたしはケータイを取り出し、ディスプレイを見る。
……薫?