リフレイン〜3rd Season〜
愛する人との絆
あの事件から1ヶ月。
潤がようやく退院した。
あれからあたしは、毎日仕事帰りに病院に寄った。
少しでも潤の力になりたかった。
1日でも早く雅樹達や、あたしと暮らせるように。
雅樹達も家に潤がいなくて、かなり寂しがってたから。
病院にも頻繁に連れていくようにはしてたんだけど…
雅樹なんて“パパまだ帰ってこないの?”ってあたしに泣きついてきたりもした。
あたしはその度に雅樹を抱き締めて“大丈夫だよ。すぐに帰ってくるからね”って励ましてた。
やっぱり家族って大切だよね。
「悪いな水樹、荷物持たせちまって」
「いいよいいよ!無理しないで」
あたしは潤の入院荷物を持ちながら言った。
隣に潤がいてくれて、微笑んでる。
あたしは嬉しすぎて泣きそうだよ…。
病院を出て車に乗り込むと、あたしが運転席に座った。
「運転くらい俺がするのに」
潤は悪そうにあたしを見る。
「いいの!潤は病人なんだから楽にしてて。」
あたしは言い聞かせるように言うと、エンジンを掛けた。
「サンキューな、水樹」
潤はあたしの頬を優しく撫でながら言った。
あたしは少し頬を熱くしながら頷いた。