リフレイン〜3rd Season〜
――カチャ
「水樹?」
寝室の扉が開いて、潤の声がした。
あたしは咄嗟に涙を拭く。
「どうした?どこか痛いのか?」
潤はあたしに近寄り、肩を掴むと顔を心配そうに覗き込んできた。
「ううん…なんでもないよ…。気にしないで」
あたしは無理に笑うと、肩に置かれた潤の手を握った。
「……水樹」
潤は優しくあたしの名前を呼んだ。
そして気付けば、あたしの体は潤にフワッと抱き締められていた。
「じゅ、潤……」
「ごめんな、水樹。心配掛けて」
潤は抱き締める腕の力を強めた。
あたしはその腕の力強さに、涙が溢れて止まらなかった。
「……っ…うぅ〜…」
あたしは声を上げて泣いてしまった。