どうしょうもねぇくれぇ、好き。

★俺のホントウ






「…痛い…。」



「だから悪かったって。」



「だって痛いんだもん。」




情事が終わってベットに寝そべる俺と瑞季。



瑞季はベットに寝そべるなり、腰が痛いと嘆きだした。




「痛い…。」



「…しつけぇ。」




もう六回目であろう瑞季の"痛い。"を聞いて、額をパチンッと軽く叩く。




「痛っ。」



「んな大袈裟な。」




瑞季が額に両手を当てて痛がる。


でも、口元がしっかり笑っていて…――




「俺が騙されるとでも?」




ニヤリ、俺はあと何回でも出来るんだぞ。という笑みを瑞季に見せると瑞季の顔色が青ざめる。




「も、ももももう無理だからね!」



「俺はまだいくらでもイケるよ?瑞季ちゃん?」




ジリジリとベットの背もたれに追いやると、来るなぁ!と瑞季が叫んだ。




その反応が面白くてしょうがねぇ。




「笑わないで!」



「ごめんごめん。可愛くてつい。」




サラリと瑞季が可愛ぃと言う。ガチで言ったら怒るからな。


と、思ってたんだけど…




「かっ、」



「か?」



「からかわないで!」




さりげなくも駄目だったみたいだ。





< 103 / 176 >

この作品をシェア

pagetop