どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「渉は、カッコィィでしょ、それに頭もぃぃよ。
料理も凄く上手だし、あ。っていうか家事だったら何でもできる!
それに、優しいし…後は………結構嫉妬する…かな?」
瑞季が"嫉妬"と言った時、チラッと俺を見た。
やっと気付いたか?
「も、もしかして渉…隼に嫉妬してる?」
「あぁ、かなり。」
顔が引き攣っている瑞季にニコニコと笑う。
勿論、わざと。
「俺は嫉妬深いよ?」
「嫉妬するもなにも、隼は大切な幼馴染みだし、家族のようなものだから恋愛対象として見てないよ?」
「瑞季の口から他の男の名前が出てくる事自体に苛つく。」
「へ?」
「まぁ……オシオキタイムといきましょうか?瑞季さん。」
「えっ、…きゃっ!」
ドサリ、瑞季をベットに少し乱暴に落とす。
「ちょっと!何するの、痛いじゃん!」
「静かに。近所迷惑ですよ、瑞季さん。」
「やっ、ぁ…っ何処触って…」
「何処触ってるのか言って欲しいの?」
「…~っ!」
まだまだこれから俺は嫉妬に悩まされそう。
ま、これで少しは瑞季も分かっただろう。
俺が嫉妬深いって事。