どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「え、渉?」
「今日頑張った分のご褒美…ちょうだい?」
戸惑った目を俺に向ける瑞季に首を傾げながら瑞季の耳を優しく撫でる。
「えっ、駄目だよ渉!」
「何で?」
「何でって…人来ちゃったら…」
「来ねぇよ。さっきから此所にずっと居るけど人なんて来なかっただろ。」
「これから来るかもしれないじゃんっ。」
「ぃぃから、俺だけの事だけ考えてろって。」
「ひゃっ!」
ベンチに座ってるとやりにくいから瑞季を俺の上に乗せる。
「お、重いって!」
「軽い。もう少し太ってもぃぃぐらいだって。」
恥ずかしそうに顔を赤らめて降りようとする瑞季の首を舐める。
すると瑞季が身を捩った。
「俺、瑞季の全部が好き。」
「な、何言って…」
「瑞季の大きな目も、サラサラで艶やかな長い髪も、ぷっくりとした甘い唇も、瑞季のしなやかな体も、全部。」
「ちょ、本当に駄目だってば!」
頑なに俺の行為を受け入れようとしねぇ瑞季の耳元で囁く。