どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「瑞季…。」
「…んっ、」
「瑞季とココでしてぇ。」
「もっ…、渉のいじわる…っ」
「俺は瑞季には優しくしてるつもりだけど。」
「う、そ…っ」
「嘘は付かねぇよ。」
ちゅ、と胸の上にキスマークを付ける。
「ひぁ、」
すると瑞季が目を固く閉じた。
それを合図に俺は瑞季の頬や額、耳、首にキスを落とす。
「…俺を感じて。何も考えられなくなるまで。」
「バカ…。」
「心外だな。」
クツリ、妖しく笑って俺は瑞季のもの欲しそうな唇に甘いキスを落とした。
深く深く、交わるように。
(瑞季ってこんなに甘かったっけ?)
そう思ったのはきっと、夕日のせい。
――…俺は瑞季の甘い毒に魅了されている。