どうしょうもねぇくれぇ、好き。
そして、俺と瑞季の距離があと5センチになった。
「渉さ、大学卒業したら私と結婚してくれない?」
「は…?」
「駄目…?」
瑞季が眉を下げて俺を見つめる。
待て待て、待てよ。
どうやら思考回路が停止したらしく上手く考え事が出来ねぇ。
グルグルと瑞季の言葉が脳の中で繰り返される。
そこで無理やり脳を起動させて暫く考え込んだ。
「渉…?」
「え、どういう事だ?」
「やっぱり駄目かなぁ?」
「え、今のってプロポーズか?」
「…渉、ちゃんと私の話聞いてた?」
やっと考えがまとまった答えはやっぱり信じられなくて結局瑞季に聞き返す事になった。
その結果、瑞季は俺を鋭く睨んだ。
うっ、怖ぇ。