どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「これって、」
「婚約指輪だよ。」
目を見開いて俺の手の中で光る婚約指輪を見つめる瑞季に
手を出して。
と声をかける。
「え…?いつの間に?」
最近はずっと一緒に居たのに。と驚いてる瑞季にフフッと意味ありげに笑って
さぁ、いつ買ったんでしょう?
と瑞季の右の薬指に指輪をはめる。
すると、瑞季はまた泣き出した。
しかも今度はメソメソとかじゃなくてわんわんと号泣。
そんな様子の瑞季の顔を覗きながら
大学卒業したら俺と結婚してくれますか?
と微笑むと
はい゙~。
と気の抜けるような返事をしてきて思わず笑った。
「何だ、その返事。」
「だって、嬉しかったんだもん~!!」
「ハハッ、そりゃあ良かった。」
まだグズッ、とかズビッ、とか言って泣いてる瑞季を強く抱き締めながら優しく瑞季の頭を撫でる。