どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「よし、ぃぃ子だ。さすがパパの子だ。」
そんな瑞奈の頭をよしよし、と優しく撫でると瑞奈は嬉しそうに俺の首にしがみついてきた。
「みずな、しょーらいパパと結婚するー!」
「おぉ、そうかそうか。」
可愛ぃ奴。と思いながらハハハッと声を漏らして笑っていると
視界の端には瑞季がふて腐れた様子で頬を膨らましていて。
「何だ?瑞季。ヤキモチか?」
「違うもん。」
ニヤリと笑ってからかえば拗ねた口調で俺を軽く睨んでくる瑞季。
拗ねてんじゃん。ヤキモチじゃねぇか、完全に。
あーぁ、可愛くて仕方がねぇなとツンデレ瑞季に左手を差し出す。
「安心しろ。俺の中では瑞季だけが最高の女だ。」
手を握ってきた瑞季の手を引っ張って耳元でそう、囁くと瑞季の顔が一気に赤くなった。
「も、渉…っずるい!」
「あー、可愛ぃねぇ。」
クスクスと笑いながら瑞季を見ると瑞季がフンッと俺から顔を逸らした。