どうしょうもねぇくれぇ、好き。
何故かこのゲームに目を輝かせている一人の男が
長原にそう言い放つと、長原は白い歯を覗かせてハハッと笑う。
お前の歯は相変わらず白いな。
どうやったらそんなに白くなんだ。
そんな事を思いながらぼんやりと盛り上がりつつある会話を聞く。
「好きな子は居ねぇけど、こいつだったら恋してもぃぃって子なら居る。」
「じゃあそれを聞かせろ!」
「これ、当てるゲームなんじゃなかったっけ?」
「そんな事言ってねぇ。」
いやいやおめぇ、言ったって。
俺、ちゃんとこの耳で聞いたからな。
「はぁ…。しょうがねぇな。」
そう言って長原は頭をガシガシと掻く。
長原の金色の髪の毛が揺れる度、光に反射して眩しい。
「勿体ぶんなって。」
周りの奴等がまだか、まだか。と目を輝かせる。
うわ、気持ちわりぃな。
隣でキラキラと目を輝かせている男から少しずつ離れている時
「俺は遠藤がぃぃかな。」
衝撃的な言葉を聞いた。