どうしょうもねぇくれぇ、好き。
駄目だ。
起きてたら嫌な事ばかり考えてしまう。
寝たら考えなくて済むかな。
俺は瞼を閉じて寝る体制に入る。
寝ている間に嫌な記憶が全部、何処かにいけばぃぃのにな。
そんな事を思いながらウトウトしていると
「なぁ、何かあったのか?」
頭上から聞いた事のある声がした。
「…。」
問い掛けに答えずに体を起こして声がした方に顔を向ける。
すると、ソイツは普段見せる爽やかな笑顔を見せる事なく、無表情で俺の後ろに立っていた。
「長原か。」
金色の髪の毛が朝日に当たって眩しい。
少しだけでぃぃから髪の毛の色、暗くしてくれねぇかな。
「何だよ、その言い方。」
長原は俺の言い方が気に食わなかったみてぇで眉間に皺を寄せる。
いや、お前が眉間に皺を寄せたら怖ぇから。