どうしょうもねぇくれぇ、好き。
――カンカンカンカンカンッ!――
はい、ノックアウトです。
負けました。
結局、毎朝、瑞季のこの攻撃に殺られる俺。
マジ、殺傷能力半端ねぇ…。
「瑞季…。」
「渉。好きよ。」
「俺も。」
「だよね。やっぱり、渉もそう言うかと思っ「黙って。」…んっ。…っ、」
いつも、このシチュエーションから入る俺等。
毎回思うけど…
瑞季の言う好きってどういう意味の"好き"なんだ…?
"好き"にも、色々あるじゃねぇか。
友達としての好き。
憧れの人に対しての好き。
異性としての好き。
俺は…
瑞季には
異性としての好き。
だけど。