どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「お前、どうするんだ、それ。」
ポケットを指差すと祐毅は
自分で育てる。
と言って微笑した。
「…まぁ、反対はしねぇ。頑張れ。」
コイツには付き合ってられねぇ、と右手でこめかみを押さえる。
なんだか今日は疲れた。
おかしいな。今日、図書室に休みにきたのに。
「まぁ、お前が遠藤に思ってる事を隠さず、言えばぃぃんだよ。」
ニッと口角を上げて笑う祐毅に
どうやって伝えればぃぃか迷うんだよ。
と机に腰掛けながら祐毅を見る。
「そんなの簡単じゃねぇか。遠藤の姿を見たら言えばぃぃんだよ。」
「は?いきなり?」
「いきなりに決まってんだろ。」
祐毅の答えを聞いてため息をついた俺を見て、祐毅が顔を顰めた。
「はぁ…。分からずやだな渉は。お前は遠藤の事、どう思ってんだよ。」
「俺は…――――」
俺の答えを聞いた祐毅がニヤリ、嬉しそうに笑った。