どうしょうもねぇくれぇ、好き。
でもテンションが上がっているのか、気持ちが高ぶっているのか…
それとも脳がぶっ壊れたのか、どれか分からねぇけど祐毅の口は止まってくれねぇ。
…俺は多分、最後のやつが一番の原因だと思うが。
ふう…。
ため息をつく。
本当、最近気持ちと体を休めた記憶がねぇ。
マジでおかしいな。
図書室に休みに来てんのにな…。
ボリボリとこめかみ辺りを人差し指で掻く。
「そうだろ。ほらな。」
うんうん、と納得して一人で頷く祐毅。
おいおい待て待て。
「俺は分かってねぇぞ。」
腹の痛みも少しずつ引いてきた。
あぁ、痛かった。
腹を擦りながら祐毅を見ると祐毅は首を傾げて俺を見ていた。
「何で分かってねぇの?」
あなた馬鹿?
そんな幻聴が聞こえてきそうな程、本当に疑問を抱えている表情で俺を見る祐毅に
お前、今すぐ表に出ろ。
と低く言い放つ。
「え、何で。」
「お前だけ納得してんじゃねぇ。こっちは説明を途中から聞いてねぇんだよ。」
マジでしばくぞ。と思いながら祐毅を見る。
すると、
「あぁ!」
祐毅は拳で掌をポンッと軽く、叩いた。