どうしょうもねぇくれぇ、好き。





でもテンションが上がっているのか、気持ちが高ぶっているのか…

それとも脳がぶっ壊れたのか、どれか分からねぇけど祐毅の口は止まってくれねぇ。




…俺は多分、最後のやつが一番の原因だと思うが。




ふう…。


ため息をつく。



本当、最近気持ちと体を休めた記憶がねぇ。



マジでおかしいな。


図書室に休みに来てんのにな…。




ボリボリとこめかみ辺りを人差し指で掻く。




「そうだろ。ほらな。」




うんうん、と納得して一人で頷く祐毅。




おいおい待て待て。




「俺は分かってねぇぞ。」




腹の痛みも少しずつ引いてきた。



あぁ、痛かった。



腹を擦りながら祐毅を見ると祐毅は首を傾げて俺を見ていた。




「何で分かってねぇの?」




あなた馬鹿?


そんな幻聴が聞こえてきそうな程、本当に疑問を抱えている表情で俺を見る祐毅に


お前、今すぐ表に出ろ。


と低く言い放つ。




「え、何で。」



「お前だけ納得してんじゃねぇ。こっちは説明を途中から聞いてねぇんだよ。」




マジでしばくぞ。と思いながら祐毅を見る。



すると、



「あぁ!」



祐毅は拳で掌をポンッと軽く、叩いた。





< 84 / 176 >

この作品をシェア

pagetop