どうしょうもねぇくれぇ、好き。
☆俺の限界
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「…はぁ…。」
自然とため息が漏れる。
その原因は瑞季だ。
「そうそう!分かるー。」
友達と楽しそうに話をしている瑞季をジッと見る。
…正確には、瑞季の首筋だけど。
長い髪で隠れてるから普通にしてたら見えねぇけど、髪をバサッと後ろになびかせた時に、見える。
その、キスマーク。
…俺のもんじゃねぇな。
そんな事を思いながら瑞季の首筋についているキスマークを凝視する。
「中村のだよなぁ…。」
「中村だな。」
はぁー…。
とまた、盛大なため息をついていると祐毅が俺の隣の席に座る。
「お前、急に出てくんなよ。」
ビックリするだろ。と祐毅の派手な前髪の毛を引っ張る。