スパイ・ハイスクール




「飲んでください。落ち着きますよ」

あれから10分程が経った。


山口さんが泣いている間に真希はお茶を淹れなおした。

奏は咲夜さんに連絡を入れ、もう1度地図を印刷してくれ、と頼んだ。


そして。


「うわぁぁぁああぁぁあん!」

「............なんでお前が泣いてんの。純希?」


そう、何故か純希は泣いていた。


「もら、もらい涙......うわああぁぁん!」

「「ちょ、それ、もらい泣きって言うんだよ!」」


純希節、炸裂。


涙を貰われた(?)山口さんはほぼ収まっているというのに。

これは純希の方が収まるのに時間がかかりそうだ。




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