スパイ・ハイスクール


「「すいませんっしたーーー!!」」


私と徳佐の2人は慌てて奏の頭を下げた。

徳佐も思ったのだろう。ヤバイ、と。


「分かったのならよろしい。とにかく棗、これからは、もう、トラブルを起こさないように」

「......はい」


言われたことを素直に「はい」というのは私の性じゃないけれど、奏を怒らせると厄介なのは皆知っている。

あの、上から目線でムカつく徳佐もが怖れる怒った奏。あれは、本当に怖い。

黒猫1怖いと言っても過言ではないだろう。

しかし、奏は黒猫1メンバー思いでもある。これも皆が知ってること。

メンバー思いだからこそ、怒るのだ。



......腹黒なのは否定できないが。








< 13 / 165 >

この作品をシェア

pagetop