スパイ・ハイスクール
そのまま私達は本部へと向かった。
「ただいまー」
「おっかえりーー!」
そう言って出迎えてくれたのは双子の弟、純希。
そうそう。双子が通う私立高校は一足先に昨日修業式だったのだ。
「あーー、すずしっ、生き返るー」
クーラーで冷やされた部屋。蝉の鳴き声が響き渡り、言葉さえもが熱気で埋もれてしまうような外とは打って変わって、とても涼しかった。
「涼しい、生き返る、とか棗ってボキャブラリー少ないよね」
「はぁ?!」
「ほらほら喧嘩なんてやめて。暑かったでしょう?ほら、ジュース」
そう行ってジュースをくれたのは双子の姉、真希。
可愛らしいセーラー服は、綺麗な真希によく似合う。......胸もあるし。
「そういえば奏は?今日は3人そろって修業式だったんでしょう?」
「あー。あの人なら、咲夜さんとこに行ってから来るってー」
「......本当に仲良しなのね、あの2人」