スパイ・ハイスクール




「ただいま」

「おかえり。遅かったね」

「ちょっと咲夜と話こんでな」


そうこうしている間に奏が咲夜さんの所から帰ってきた。相当暑かったらしく、奏の首には一筋の汗が光っている。何か色気あるよね。

ま、それは置いといて。


「何の話してたの?」

「まぁ、いろいろ。話の中心は棗がアホだよなーってことだったかな」

「嘘ですよね、奏さん」

「さぁ?嘘か本当かは自分で考えな。修業式の先頭で爆睡してた棗ちゃん」

「棗は身長小さいからね。先頭なんだよね」


本当に奏に、アホって言われてた気がして、何も言い返せなかった。

でも人のコンプレックスを笑う徳佐には、後でそれなりの制裁を下すとしよう。




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