スパイ・ハイスクール




「全員集合」


真田さんが帰ったあと、ずっと考え事をしていた奏がようやく口を開いた。


「あ、やっぱり棗と純希はいい。五月蝿いから」

「「なんでええぇえ!」」

「今から、どうするか会議するから」

「「じゃなおさら入れてくださいいいい」」

「......」

「や、なんですかね、その信頼できないーって感じの目は」

「ほんとに大事が話なんだから邪魔したら外に放り投げるからな。あの、未だ暑いアスファルトの上に」

「「ちゃんと参加します」」


てか、ガチでヤケドさせる気ですかいな。今日の最高気温を、なんちゃら現象を知らんのか。……現象名を知らないのは私も同じだけど!

それに、なんでこうも私と純希は信頼されないのだろう。

とまぁ、それは今いいか。


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