スパイ・ハイスクール
咲夜さんから貰った資料の写真と同じ校舎だったが、実際に見ると、そのスケールは写真の何倍も大きく感じた。
それなりの子らが来てるってことかな。そうならばそれなりの寄付金が集まってこの施設が作れるのも納得だ。
「ちなみに、一般家庭から来てる人はいないんですか?」
「うちには奨学金制度がありまして、それを利用して入ってきた生徒は居ます。とは言っても1割未満ですが」
「成るほど......。一割、ですか」
「寺西様はその奨学金で入った、という設定ですのでよろしくお願いいたします。さ、学校については明日、実際行けば分かります。ここから寮はすぐなので、そちらに向かいましょう」
そうして私達は寮へ向かった。