スパイ・ハイスクール

潜入捜査開始です。





「んっ......」


朝日が顔に当たり、目が覚める。夏の日差しは朝と言えど厳しい。


「いーや。もいっかい寝よ」


皆さんお忘れかもしれないが、私の寝起きはかなり悪い。ということでいつもの如くもう一眠りしようとした、

♪~

が、その眠りは携帯の着信音によって妨害されてしまった。ディスプレイには電話のマークがついている。


「もしも「あ、棗?俺だけどさ、起きろー」

「......ッチ。徳佐かよ」

「舌打ちは無いんじゃない?寝起きが悪すぎる棗のためにわざわざ電話させられる俺の身にもなりなよ?」

「あーあーそーですねー。不憫ですねー。ごめんね、徳佐様ー」

「棒読みやめようね。じゃ、今日も頑張れ」


そう言うと、ムカツク徳佐からの電話は切れた。あっけないな。


「よっと…」


私は重いからだを奮い立たせた。

こんな風に始まった1日だが、今日はやることがたくさんあるのだ。まずは朝食に始まり、登校。補習授業を受け、昼食。そして帰宅...はせずに調査。

なるべく早く帰るためにも頑張らないと。


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