スパイ・ハイスクール
スパイ組織黒猫は全員が学生。
きっと奏が「6時から」と決めたのも、学校が終わって全員が集まれる時間だからなのだろう。
全員、と言っても私の他に4人しか居ないけど。
ーーーそれでも、この4人は、世間一般からすれば「普通じゃない」私を受け入れてくれた初めての人たち。
腹黒な恐ろしい人や、ムカつく上から目線野郎も、絶対に口には出さないけど私の大切な仲間だ。
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張り紙を張って戻ると、残りのメンバーである2人もそろっていた。
黒猫メンバーが全員そろった、ということだ。
奏が全員を確認し、こう言い放つ。
「さあ、今日も活動開始だ」