スパイ・ハイスクール

スパイ組織黒猫は全員が学生。

きっと奏が「6時から」と決めたのも、学校が終わって全員が集まれる時間だからなのだろう。

全員、と言っても私の他に4人しか居ないけど。


ーーーそれでも、この4人は、世間一般からすれば「普通じゃない」私を受け入れてくれた初めての人たち。

腹黒な恐ろしい人や、ムカつく上から目線野郎も、絶対に口には出さないけど私の大切な仲間だ。






張り紙を張って戻ると、残りのメンバーである2人もそろっていた。

黒猫メンバーが全員そろった、ということだ。


奏が全員を確認し、こう言い放つ。


「さあ、今日も活動開始だ」

< 17 / 165 >

この作品をシェア

pagetop