スパイ・ハイスクール
さあ、寝よう。
そう思い、顔を伏せた。今度は原のように安眠を妨げる奴はいないのだから。
わしゃわしゃ
なんてったって、休み時間だもの。
わしゃわしゃ
誰も邪魔な、んか……
わしゃわしゃ
しないは、ず、だ…
わしゃわしゃ
「クッソオオォオオォーー!誰だよ、髪の毛わしゃわしゃして私の安眠邪魔しているのは!?」
パッッと顔を上げると、そこには、
「おはよ、チビ棗。」
「げっ......。」
神谷 徳佐がいた。