スパイ・ハイスクール

しかし、ただの兄ちゃんではない。なんせ、裏で情報屋なんてしちゃってるんだから。

まぁきっと、咲夜さんについてはいずれ話すときが来るだろうから、詳しくはその時にでも。


「それで?本来の目的の話って何?」

「そうだよ、なんで屋上に集合な訳?」


8割方、依頼についてだろうけど、と思いながらも奏に訪ねる私と徳佐。


「ああ、棗の質問のせいですっかり忘れてたよ。双子が手に入れてきた情報を2人にも言おうと思って」

「ちょ、待て!何で私のせいみたいになってんの!?」

「棗は黙って。まぁ、そんなことだろうと思ってたよ、奏。何が分かったの?」


何だか私だけが仲間はずれみたいになっているのだが。結構ダメージくらっているのだが。すんごく悲しいのだが。


「じゃあ、まずはあの事から言おうかな」


しかし、奏はそんな私を気にせずに語りだした。

クソ。


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