スパイ・ハイスクール
「純真双子、何買ってきたのさ?」
「......徳佐。アンタね、まだその呼び方続いていたの?やめなさいって言ってるでしょう?」
「いやー、だって面白いからさ。あ、文句なら棗に言ってね?棗がこの名前を作ったんだし」
「そーいう問題じゃないでしょ」
ぺしん。
真希が軽く徳佐の頭を叩く。
「久々やけど、益々イイ女になったよなー真希は。なんか姉御なんだけど、野蛮な姉御じゃなくて気品ただよう姉御って感じ?」
「そんな久々ってことも無いでしょう、咲夜さん?」
「そーやって軽く受け流す感じもいいよなー」
事実、真希はお金持ちで気品ただようどころか溢れる生活をしているのだが。まぁいいか、言わせておこう。
......じゃなかった。中に入るんだった。
「ほら、全員中に入れ。入り口でする話じゃないだろ」