スパイ・ハイスクール


「ほら、これだよ」


そう言って差し出された青色のファイル。差し出した張本人、つまり咲夜の方を見ればどやっ!といわんばかりの顔をしている。


「なんなんだ、そのどや顔は」

「結構俺、頑張ったんだよ?どや顔ぐらい許してやー」

「あー、はいはい」

「褒めてやー」

「厚かましい。それに褒めるかどうかは中身見て俺が判断することだ」


パラパラ


相変わらず厚かましい咲夜を無視して、奴の持ってきたファイルの中身を見る。お堅いなー、やら鬼畜ー、やら聞こえるが一切合切無視。


「この鬼畜ー」

「この鬼畜ー」

「恐ろしい奴めー」

「恐ろしい奴めー」

「イケメンな癖して中身鬼ー」

「イケメンな癖して中身鬼ー」



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