スパイ・ハイスクール


「棗ー?咲夜の声と口調真似しても無駄だぞ?バレてるからな?」

「ちょ、ちょちょちょって待って!だぞ?とか、な?とか、語尾の文字だけ見りゃ可愛いのに、口調の怖さ半端なっっ!てかすんませんっ、すんませんっ」

「ちょいちょいちょい!そんな笑顔で俺の努力の結晶破ろうとしんといてや!その情報、まとめるのにどんだけ苦労したと思ってんねんっ!」

「じゃあ、とりあえず静かにしててくれる?もしまた読む作業邪魔するようだったら「「もう言わなくても分かってます」」


咲夜は幼少期を関西で過ごしたらしい。その為、本気で慌てた時や素が出た時は関西弁になる。


「咲夜さん、関西弁出てますよ?」

「えっ、ホンマか?ってホンマや!......じゃなくて本当や!」

「そんなに怖かったんですか?」

「いや、奏とは幼少期からの付き合いだからな、怖くなんかねーよ。怖いのはあの情報が消えること。自分が調べ上げた情報が消えるのは、俺の魂の1部が消えるのと同じなんだってー。徳佐に分かる?」

「......や、あんまり」

「そーだなー。例えるならば、棗をいじることが出来ないことと一緒かな」

「わ、それは大変だ。ストレス発散のツールが奪われてしま「黙れや徳佐ぁぁぁっ」

「咲夜と徳佐は許そう。棗、お前邪魔」

「ヘールプミィィイィイィイーーーーーー!」

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