スパイ・ハイスクール
「で?どうなの?今回の情報の出来は?」
自信の満ちた声。真っすぐに俺を見据える瞳。まるでこいつの仕事への、自信と誇りを表しているようだ。
「......悔しいけど上出来、かな」
「悔しいは余計だっつのー」
「嘘嘘。いつもありがとう」
「うちは100%信頼宣言を掲げてやってっからね。またのご利用をお待ちしてますよん」
「信頼されたいならこの髪の毛どうかしろよ。せめて茶髪だろ」
「えー。ピンクいいじゃん」
......どこがだよ。
「しっかしねぇ、何調べてんの?こんな情報集めたの初めてだわ」
怪しげな物を見るような目つきで俺を見る咲夜。うん。俺もこんなこと調べるよう頼むなんて思ってなかった。