立夏物語 【キセコン】
「なに…」


と、言ったと同時に秀介はまことを楠に力いっぱい押しつける。


「こ、こら、何しやがる!」


まことは、ここは一丁、得意の合気道で秀介を叩きのめそうとしたが、秀介はびくともしない。


「いいか、良く聞いてくれ…」


まことは秀介から逃れようともがき回るが、全く動く事が出来ない。


何時もなら、簡単に投げ飛ばしている筈の、秀介を。
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