立夏物語 【キセコン】
「いい、縁日は明日も有る。それまでに治しなさい、いいわね、これは命令…最優先課題だからね」


何か光線でも出るんじゃないかって言う位の鋭い眼光でまことは秀介を睨みつける。


しかし秀介は、そんな事は全くお構い無しに、ずるずると這いずって、彼女の脚に、にじり寄った。


「か、看病してやろうかとは思わないのか」


――妙に生暖かい秀介の頬が踵に触れる。
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