立夏物語 【キセコン】
「じゃぁ、まことは、変態行為で無ければOKなんだな?」


秀介はそう言って、布団からすっと立ち上がると彼女の肩をやんわりと抱き寄せてゆっくりと、彼女の唇に顔を近付けた。


しかし…


「どさくさに、紛れて、何やってんだ、この野郎!」


そう言ってまことは、秀介を布団にばすんと投げとばす。


「伊達に合気道やってる訳じゃねぇ」


ぶん投げられた秀介は「たはは…」と情けない笑みを残して、がっくりと力尽きた。
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