薬指の誘惑
「・・・・・・・・・」
長い沈黙の後、
『シャンプーくらい落としなさいよ』
謎の声に言われ、慌てて手をすすいだ。
いつの間にか痛くなくなった薬指の傷跡に目がいく。
すると、薬指だけが勝手に手のひらにくっつくように折り曲がった。
長い沈黙の後、
『シャンプーくらい落としなさいよ』
謎の声に言われ、慌てて手をすすいだ。
いつの間にか痛くなくなった薬指の傷跡に目がいく。
すると、薬指だけが勝手に手のひらにくっつくように折り曲がった。