薬指の誘惑
帰宅後、無事に時代劇も見終わり、アタシはシャワーを浴びていた。

「フンフフンフフン」
適当な鼻歌を歌っていると、どこからともなく声がした。



『フンフフンフフン』



鼻歌?輪唱?



ふと、頭を洗っていた手が止まる。
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