君の名
5月
新入生は入学式、在校生は新学期。
新たな生活がはじまって早くも1ヶ月がたった。
ある程度仲良しグループも出来て、GWも終わった頃の編入生なんて浮きまくりだ。
けどその方が楽でいい。
別に仲良しグループに入りたいわけでも、注目されたいわけでもない。只、静かに暮らしたいだけだ……
というのに、俺は失敗してしまったらしい。
「なーなー、お前名前なんてーの?
オレはいせざき、伊勢崎 ひなた…太陽が多いで陽多。よろしくなっ」
満面の笑み…子犬のような裏も表ない…純粋な彼が隣の席。
「…すわべ…諏訪部 護…守護の護でまもり…」
これが俺たちの出会い。
新たな生活がはじまって早くも1ヶ月がたった。
ある程度仲良しグループも出来て、GWも終わった頃の編入生なんて浮きまくりだ。
けどその方が楽でいい。
別に仲良しグループに入りたいわけでも、注目されたいわけでもない。只、静かに暮らしたいだけだ……
というのに、俺は失敗してしまったらしい。
「なーなー、お前名前なんてーの?
オレはいせざき、伊勢崎 ひなた…太陽が多いで陽多。よろしくなっ」
満面の笑み…子犬のような裏も表ない…純粋な彼が隣の席。
「…すわべ…諏訪部 護…守護の護でまもり…」
これが俺たちの出会い。