レイチェルと私自身の決着

そして私が落ち着いた頃を見計らったレイチェルは床から机の上に飛び乗った。


「これがはじめの一歩ニャ」


「……」


「今の自分と素直に向き合い、これからどうしたいのか? それらを決めるのは全てナツコにかかってるニャ。ナツコがそうしたくなければ決してそうならないニャ」


「うん……そう……だよね」


「ナツコが引きこもった原因はなんなのか。そしてナツコが引きこもっていられるのはどうしてか。問題点はいくつもあるニャ」


「うん……」


「目的地へ向かう大ざっぱな道順を探すのが、アタシ。細かい道順を決めたり、実際にその道を歩くのがナツコ自身」


「うん……」


「心配するニャ。ナツコはひとりじゃ無いニャ」


ひとりじゃ無い……。それはずっと、誰かに言ってもらいたいことだった。

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