レイチェルと私自身の決着
わかって欲しかった。
そんなに辛いことがあったのかと。
そして、叱って欲しかった。
逃げ出しては駄目だと。
それから戦ってきなさい、と背中を押して欲しかった。
私は強くないから。
……弱いから……。
だから私が檻に閉じこもることをただただ微笑んで、すんなりと許した母をも避けるようになってしまった。
今更、気がついた。
自分自身の愚かさを……。
辛い現実から逃げ出して、親に八つ当たりしていただけ……ということの。