レイチェルと私自身の決着

「あいたたた……」


「弱った体で何度も立ち上がったり座ったりするからニャ。これはジョギング……ううむ、ウォーキングしないとニャ」


「あはは。全くおっしゃいます通りで」


「ハルエが帰ってくる前に少し散歩するかニャ? 今は午前4時。誰かと会うことも無いニャ」


「不安だけど、してみたい! 散歩!」


この日、私は遂に檻を壊した。

レイチェルに助けられて。

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