レイチェルと私自身の決着

昇りはじめた陽


白いTシャツに、青いジャージ。

いつもの服装だ。

そして遂に玄関まで来た私は、靴箱の中から少し汚れたスニーカーを取り出す。


「ドキドキする……」


心の中は、本当に出られるのだろうかという不安で一杯になっていた。


「大丈夫ニャ。ワタシもついて行くニャ」


「あ、ありがと。でも、怖い……かも」


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