レイチェルと私自身の決着

久しぶりの世界が広がる。

空は少し赤みが混じっていて、凄く綺麗だった。


「綺麗……」


と、言い終えた瞬間、頭に激痛が走る。


「う……」


ダメだ。これは耐えられる吐き気じゃ無い。


「うええええ……っ!」


私は塀沿いのドブ付近でうずくまり、込み上げてきたものを吐き出した。


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